あなたの義理の妻になります!
実は、最初からこの部屋には私の父親がいたけど、
ものは試しでチラッと視線を向けるも助けてくれるわけ無いか……

はぁー……

大人しく言うこと聞いといた方がいいよね

「分かり……」
「待った……」
ました。と言えなかった。何故なら私の言葉を父親が遮ったからだ。


「待て、お前はそれでいいのか?お前はもうこんな世界から出られて自由な恋愛もできるんだぞ?」

嘘……あのお母さんと私を捨てた父親が私の心配をしてくれるなんて……

「……別に、平気です。
だって…あの人のこと好きになっちゃったんだもの。
私はとっくに『自由な恋愛』してるから安心して?
父さん」

「そうか……ならいいんだ」

私達の会話を聞いていた叔父さんが……
「はは!相変わらず、仲良いな!
ところで、彩佳ちゃんの話を聞くとこの話に納得したという解釈ができるんだけど、それでいいのかい?」

どこが『仲が良い』のか分からないけど
返事しないと話が進まないし

「はい」
あーあ、私の人生決まっちゃった。
仕方ないか。自分で決めたことだし……

なんて私が一人で悶々と、考え事をしていたらいきなり叔父さんが
「そうと決まれば……彩佳ちゃんにはこの高校を受けて欲しい。」
そう言って、ある高校のパンフレットを見せてきた。
その『ある高校』が後に通うことになる私立清川第一学園なんだけど
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