あなたの義理の妻になります!
香耶ちゃんに黙ってた後ろめたさがあった私はもちろんそれにコクコクと頷いた。

ーーそれから私達は、香耶ちゃんに同棲するまでの経緯を私が説明して、陵君がそれを補う形で香耶ちゃんに説明した。

「ふーん、つまり二人は〟仮の〝夫婦として住んでるのね。……一応もう一回確認するんだけど、付き合ってない……んだよね?」

香耶ちゃんが聞いてきたとき、チクッと胸に鈍い痛みが走ったけど「もちろん、当たり前じゃん!」と自分の思いを封印して答えた。



「へー…」
香耶ちゃんは私を疑うような目で見ていた。
香耶ちゃん……本当に勘とかいいからな~、私の本心に気づかれたかも

本当に気づいてほしい人には、気づいてもらってないのに


私は、自分で勝手に悲しくなってしまい、下を向いた。

すると
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