あなたの義理の妻になります！

「それじゃあ、日向ちゃんのことも知れたので私はそろそろ帰りますね。」

座っていた椅子から立ち上がり、出て行こうとしたら
「待て」後ろから低音ボイスが聞こえた。

声の主は、私の元父親なので、無視もできず「なんですか？」と振り返らずに答えたら

「前にも聞いたと思うが、お前はそれでいいのか？
今は幸せなのか？」

はぁ！？さっきの私の話聞いてんのにそれわざわざ聞くか！？

こいつの物言いにムカついて、つい声を荒げてしまった。
「は？さっき言ったよね？『陵君からブレスレットを貰ったんですよ。』って。それ聞いても分かんねーのかよ！マジでクズだな！」
言ってしまってからやっと冷静になれた。
や、やっちゃた～。いくら〟元〝とはいえ仮にも親に…
はぁ～さすがに言い過ぎた。


叔父さんも私の口調に驚いちゃってるし。