あなたの義理の妻になります!
それから程なくして、私達のクラス担任と思われる先生が教室に入ってきた。


「今、教室にいる生徒は全員自席に着いとけよ。
席が分からない奴は黒板に貼ってある表を見て着けよ
それじゃあ、入学式が始まるまではここで待機。
後から来た生徒にも伝えとけ」

先生は、そう言ったらすぐに出ていった。


私は、先生に言われた通りに、黒板の席の表を見てから自分の席に座った。

すると、前に座った人を見て本日何回目か分からなくなってしまったけど、またまた驚いた。


「え……!?」

……声も出してしまうくらい


私が発してしまった声を聞いて前の席の人が振り向いた。


「あっ!君さっき陵といた子だよね?
俺、二宮優翔(にのみやゆうと)優翔って呼んで。
よろしく!」

挨拶をされたので、無視できず、私も挨拶を返した。

「よろしくね、優翔君。
私は、星名彩佳」

私は、正直に言うと男子が苦手だから、つい、素っ気なく言ってしまった。それなのに、優翔君は、気にするそぶりも見せずに私にまた、話し掛けてきた。

「ねぇ、彩佳ちゃんって呼んでいい?」

「え?……ベツニイイケド」

き、緊張し過ぎて、カタコトになっちゃった……。
終わった……私のスクールライフ。
ここに入学した時点で終わった気がしてたけど、今この瞬間、完璧に終わった……。
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