あなたの義理の妻になります!
それは今でも変わらず、綺麗なしおりや可愛いしおりを見つけるとついつい買ってしまう。

「ふーん。彩佳ってこういうのが好きなんだ。」
私が目を輝かせてしおりを見ていたら横から陵君が覗いてきた。

「り、陵君!?」
急に声をかけてきたので驚いて、また声をあげてしまった。

「うるさ、で?こういうのが好きなの?」
少し不機嫌そうに、言い直してきた陵君。

私は、本当にしおりが好きなので「うん!そうだよ!」と、陵君の不機嫌そうな声で質問されたことに答えた。

「…そっ、じゃ、これ買ってくるから待ってて」
陵君は、私が眺めていたしおりを取ると、そう言ってレジまで行ってしまった。

暫くしてー
「お待たせ。はい、これ」
それだけ言うと、綺麗に包装された箱を私に渡してくれた。

「え?悪いよ…お金いくらだった?」

「いいから。俺からのプレゼントってことにしといて」

そう言った陵君は真っ赤な顔をしていた。
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