部室の呪い
崎原は着替えていて、俺は小窓の方を見ているんだけど、


今の言葉に凄く胸の内を指摘されたみたいで…



静かに泣いた。




『ねえ先生?』


「な…なんだ?」



涙を拭って聞く。



『私達ずっと…このままなのかなぁ……?』



え…?



『連れていかれるみんなを…ただ見てるだけで…呪いを止めることはできなくて…このままずっと…無力な自分で終わるのかなぁ……?』



声が…震えてる。



「そんなこと…」








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