神様のお仕事はじめました。
プロローグ
今年もこの季節がやってきた。今年も彼女と共に、仕事に取り掛かる。

「さぁ!柊真くん!今年も一緒に頑張っていこうね!」

と能天気に彼女は言った。

「あぁ。今年もよろしく。」








『神様のお仕事やってみませんか!?』

今になって思う。
どうして5年前、こんな仕事を受けてしまったんだろう。

最初はバカげてると思った。

『神様』だって?

俺のことをバカにしてるんじゃないかとも思った。

まあ、普通の人間はそう思うだろう。

なんだって、いきなり『神様のお仕事やってみませんか!?』なんて言われたって分かりっこない。




自分で言うのもあれだが、俺は1度受けた仕事は最後までやり通す主義だ。

この仕事を受け持ってもうかれこれ5年になった。

パートナーはずっと同じ、この仕事に誘った彼女だ。

最初は半ば渋々だった、この仕事も今となってはやるのが当たり前になってしまった。

俺は彼女の方を向いて言った。

「よし、今日も『神様』頑張りますか!」
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