神様のお仕事はじめました。

「おはよ！今年も同じクラスだね！よろしく！」

彼女は十六夜蓮華（いざよい れんげ）。

高校になって初めてあった女子。

女子サッカー部に入っていて、よくサッカーの話をする。


彼女は、明るい性格であるが故にクラスの人気者であった。

多分今年もそうなるであろう。

すると雅が、

「お。何だ、もう席決まってんのか。」

と口にすると、十六夜が話し始めた。

「そうそう！ここのクラス転入生いるんだって！ほら、私の列の一番後ろの席の名札に、音霧桜って書いてあるでしょ？うちのクラスの人誰も知らないの。さすがに9クラスあるからって、誰も知らないなんてあり得ないでしょ？」

「さすがにないよな‪w」

と雅が言った。

すると十六夜は

「ていうか、柊真転入生の隣じゃん。」

「まじか。」

やはりクラス表のところで見つけた『音霧桜』という子は転入生らしい。ちなみに今まで転入生の隣になったことなんて1度もない。

どんな子だろうか？

と考えていると、これまた去年も同じクラスだった武田葵（たけだ あおい）が話しかけてきた。

「めっちゃ可愛い子だったらなぁー。」

「お前も一緒かよ･････。」

わざと少し嫌そうな感じに言ってみる。すると感情が顔に出やすい葵は心底がっくりしたような様子で言った。

「へいへーい。今年も同じクラスですよーだ。悪うござんしたねー。」

「ごめんごめん、嘘だって。半分くらい」

これもまた冗談だが、後半部分は小声で言ってみた。

「半分本気なのかよ！」

「あはは。冗談だ。‪w」

「なんだよ！‪w」