潔癖症な彼の素顔
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「もう!2人していないからビックリしたよ!」
「ご、ごめんね?」
雪ちゃんは、ご立腹…。
「まあ!秋もいなかったから2人でいたのは分かってたから心配はしてなかったけどね〜。俺は」
「それが心配なのよ!」
「うわー、俺信用されてない」
「当たり前でしょ!あずが、わたしのあずがっ
どんどん大人に…っ」
大人?
私はまだ大人では…。
「…なんか、この間言ってた事と違う気がする」
「あ〜」
「……?」
本当にどういう事?
「純粋なあずが…いやーー!」
「大丈夫?雪ちゃん…」
どうしちゃったのかな……。
「大丈夫。まだまだ、大川さんは悪魔で
梓は天使って位の差があるから問題ない」
え!?いや、何を………
私は雪ちゃんの顔を恐る恐る見た…。
「…ひっ」
「…あぁ?」
雪ちゃんの顔に鬼の仮面がっっ!
「…誰が悪魔だって…?
それはお前だろうが!!あずを奪った大悪魔が!!」
ひぃー!!!こわいっ!
「まぁ、2人とも似たもの同士ってことでいいんっグハッ!!!」
な、尚斗が吹っ飛んだ……。
恐るべし…雪ちゃん……。
「こんな奴と、似てるわけない!」
「それだけは、同感」
尚斗、どんまい…。
今のは尚斗が、悪いと思う……。
でも、、、私もこっそり似たもの同士だと思ったのは、忘れよう…。
キーンコーンカーンコーン
あ、次の授業なんだっけ…?
「次は数学だよ」
「あ、そうだった。ありがとう」
そっと教えてくれた秋君はエスパー並み。
あ、早く準備しよう…。
数学は机の中に入れたはず。
私は机の中をあさった。
グシャッ
「…」
…凄く嫌な予感……。
そおっと見てみる。
「…っつ!」
「梓どうかした?顔色が…」
「あ、いやなんでもないよ…あはは」
本当はなんでも無くはない…。
机の中に入っていたのは1枚の手紙で、
"死ね"
ただ、この一言だけだった。
一言…
一言だけ…
大丈夫…落ち着いて私。