潔癖症な彼の素顔





***


「あず!また明日ね!」


「うん!また明日!」

「放課後デート楽しんでこいよ!」



「う、うん!」



尚斗、恥ずかしいから大きな声で言わないでよぉー!






「はい」



「え?」





秋君はそっと手を出してきた。



て、手を繋いでって意味だよね!?

き、緊張が…。






ぎゅっ




「っ」


「梓が早く繋がないから、
俺から繋いじゃった…。
嫌だった?」




嫌なはずがない。


「うれしい…」

「じゃあ、ファミレスに入って、席に座るまでこのままね」



「え、ええ!恥ずかしいよ…」

「俺は恥ずかしくないよ」



この、余裕の表情…。


楽しんでる気がする、、、。

手を繋ぐ前から…。











秋君の意地悪!









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