潔癖症な彼の素顔
授業は大変
「西谷さん」
「っ……」
「もっと俺に聞こえるように言って」
「…むりぃだよ、、」
「はぁ、いつまでも進まないよ」
分かってるけど…
だけど…。
もっと葉山君の耳元に近ずいたら、
葉山君、嫌だよね…。
葉山君は、もっと近ずけって雰囲気出してるけどさ、、、。
う、無理だよぉっ、、、。
「こら!葉山!早くしろー!」
「そうだ!そうだ!」
「…俺のせいかよ」
「ご、ごめんなさい……」
ただ今、英会話の授業中。
英会話は選択授業。
私は凄く英語が苦手だから嫌だったけど、雪ちゃんと尚斗が英会話だから私も英会話を選択した。
今日の授業は、英語の伝言ゲーム。
私にとって、凄く地獄…。
英会話とかっ。やっぱりやめとけば良かった、、。
今更後悔…。
とても。
好きなグループってのは有難いけど、
英語は苦手だし、伝言ゲームは声に出すから嫌。
しかも、私1番だし。肝心なところだよね…。
それに、私は緊張してボソボソ小声だから、伝わらなくて迷惑かけてる状況。
顔を上げれば、葉山君を直視しちゃうし。
もう、泣きそう…。
葉山君、頭いいから私の発音がおかしいとか思ってそうで尚更怖い…。