潔癖症な彼の素顔





***





「あ、えと…よろしくお願いします」



「うん、よろしく西谷さん」



「もー!何で葉山があずと隣なのよ!」


「しょうがないだろー、くじ引きなんだから」




なんと、席替えをしました。


私の隣は葉山君。


凄く心臓がドキドキ。次の席替えまで私は生きているのでしょうか…。


でも…どうして、ドキドキするんだろ…。





「葉山!席変わって!」


ゆ、雪ちゃん。


「そんな無理なこと言わないでよ。先生に怒られる」


「まぁ、落ち着け雪!
いいじゃんか!奇跡的に俺ら席近いんだから!」


ナイスだよ!尚斗!



「そうだよ雪ちゃん。前は離れてたから寂しかったけど…
今回は近くて嬉しいよ」



気が楽でいられるし。





「そうだよね!!私も嬉しいよ!!」



「俺もだー!!」



















「…え、何このちょろさ……」


葉山君は何故か困惑していた。

















< 30 / 154 >

この作品をシェア

pagetop