潔癖症な彼の素顔
そして小テストの用紙が配られた。
…あ、これ最近習ったやつだ。
何とか大丈夫そうかも、、、。
「はい!そこまで!じゃあ、隣の人と交換してー!今から答え書いてくよ」
え、、。
「…」
自分で採点したい。
「西谷さん、はい」
葉山君はテスト用紙を渡してきた。
「う、うん」
交換ちゃった…。いや、するしかない。
えーと、赤ペンは…
ペンケースの中から赤ペンを出して、黒板に書かれた答えを見ながら採点していこうとした。
…あれ。
おかしいな…。
「出ない…」
よく見ると、赤ペンはインクが切れてた。
なんてタイミング…。
どうしよ…。あ!雪ちゃんは、、、
ダメだ…
「尚斗全部バツ!!」
「何でだよー!?」
「字が汚くて読めない!」
「俺には読める!!」
「尚斗だけが読めても意味無いでしょ!」
何か揉めてるから、入る隙がない…。