潔癖症な彼の素顔
「じゃあ、西谷さんも凄いよ」
「え?」
葉山君は私の小テストの紙を私に渡してきた。
「西谷さんも満点。凄いね西谷さん」
「あ、、本当だ!」
良かった。ちょっと自信ない所があったから…。
「はいはい、頭がいい人達はいいですねー」
若干棒読みな雪ちゃん。
「そーだそーだ」
突然会話に入ってきた、2人。
助かった…。
「雪ちゃんと尚斗やめてよ…」
「西谷さんの言う通り。
それに2人はじゃれ合ってばかりだから、そうなるんだよ」
「な!じゃれ合ってなんかない!尚斗がアホだから言ってるだけ!」
「はー?それは雪もだろ!」
「なんですって!?」
また始まった…。
「…ぁーぁ」
「…やれやれ」
葉山はお手上げのよう。
「…なんでよ」
この声は私たちには、届かなかった。