潔癖症な彼の素顔
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今は昼休みになったばかり。
花火大会まで後3日となり、ワクワクが強くなってきた。
スゥ…
すると、蓮沼さんが私の机の前に来た。
な、なんだろう。凄く緊張する…。
「梓ちゃん、私達って今日さ日直でしょ?先生が手伝って欲しい事があるから、今から資材室に来てって。だから行こう?」
「あ、うん」
「あれ?2人でどこか行くの??」
私と蓮沼さんが教室を出ようとした時、雪ちゃんが声をかけてきた。
「日直だから先生の手伝いに行ってくる。
だから先にご飯食べてて大丈夫!」
「なるほど!分かった!行ってらっしゃい!」
私は雪ちゃんに手を振った。
資材室に向かう途中、蓮沼さんが喋り始めた。
「ねえ、梓ちゃん」
「うん?」
よ、良かった。資材室に行く途中、話しかけた方がいいのか分からなかったから、話しかけて来てくれて助かった…。
「どうやって仲良くなったの?葉山君と」
葉山君関係!?
あ、そう言えば、蓮沼さんって…