潔癖症な彼の素顔
えっ、どうしてそうなるの…。
「っ、そんなことっ思ってないよ…」
どうして、許す許さないの話になっているの…。
「はっきり言って梓ちゃんの事、凄くウザイ。てか嫌い。
私からいじめ受けたくなかったら葉山君とじゃべったり近づいたりしないで!」
「ぇ…」
なんで……。
いじめ?嫌だよそんなのっっ。
それに、近づかなかったり、話さないって事は無理、だよ、、、。
接点だってあるし…。
「うん!っていって!!!」
もうだめ、泣きそう…
「っひく…」
「ねぇ、なんで西谷さんを泣かしてるの」
ビクッ
突然の声に私の体がビクついた。
「…葉山君」
「っ葉山君!あ、実は今ね…梓ちゃんが葉山君が怖くてどうしようって話してて!だから梓ちゃんに近寄らないであげて〜??」
そ、そんなこと言ってないっ。
「ち、ちがっ」
「ふーん。でもさ、2人の話丸聞こえだったよ。ていうか、廊下で怒鳴ってるから皆気にしてるけど?」
「っ!!嘘っ」
周囲を見渡すと私達は凄く注目されていた。
「これは自業自得。明らかに西谷さんへの嫉妬だよね」