潔癖症な彼の素顔


「そうよ!!梓ちゃんは優しくされてさ!!ずるい!!」



「そういう所だよ、俺が蓮沼さんに優しく出来ない所。直ぐにウザイ、嫌い、いじめ。そういう事を、相手の気持ちも考えないで言う人は、俺は汚く思える。俺も人の事言えないかもしれないけどさ」



「…」



「それに、蓮沼さんだってさ、クラスの人で全く関わりが無くて、喋らない人とかいるでしょ。自分はその人と波長が合わなそうとか。俺はそれが潔癖症だから特に多いってだけ」




「っ、、ご、ごめんなさい!!!」





「あっ…」





蓮沼さんは走ってどこかに行ってしまった。


蓮沼さん…泣いてた。




これは全て蓮沼さんが悪いわけじゃない。


私だって悪いところはあった…。



私がもっとはっきり喋れたら…。













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