潔癖症な彼の素顔






***






あれから1ヶ月。



私は色々と工夫しながら生活してきた。

今まで教科書とかは置き勉してたけど、持ち帰るよにして、後は隙を見せないようにした。



それと、蓮沼さんも協力してくれて、私が教室にいない時とかは、私の机に誰か近寄ってないか、変な行動してないかとか見てくれている。


ほんとうに、感謝しかない…。








そのおかげで、あの時から物は無くなってない。





「はぁ、もぉ体育疲れた!!」



「確かに、今日はハードだったよね、、、」




今は体育の授業が終わり、着替えて教室に着いた所。



今日はマラソンだった、、、。




「ふぅ…」




中学生の時の方が授業は厳しかった気がするけど、
私は運動が苦手だから、久しぶりに長距離を走ると心臓がバクバクして、落ち着かない…。



貧弱だよね、、、、。




「雪と梓!今日の走りはなんだ!!
基礎がなってない!!もっと気合を入れて走らないと!!」


「出たよ、尚斗の熱血」



「運動の中で特に走りには厳しいからね…」




サッカー部だからってのもあると思うけど。



「俺なんて、一緒に走ってたからずっと叫ばれて、耳が痛いよ」

気の毒に…。

「あれは励ましの言葉だ!!」



「顧問の先生かって」



確かに…。





「でも、秋君運動神経いいんだね、、」



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