潔癖症な彼の素顔
「あぁ、まあ少しはね」
視線を下に下ろす秋君。
あれ、もしかして聞いちゃダメだった……?
不快な思いさせちゃったかなっ、、。
私が意外だね、みたいな事を言ったせいだっ。
「ご、ごめ」
「何照れてんだよ!秋!
こいつ中学の時、バスケ部だったんだよ!」
…へ?
「尚斗、それ言うなって言っただろ」
「あ…」
秋君は鋭い目付きで尚斗を睨みつけた。
…怖いです。
「潔癖だから球技なんてやってないのかと思った」
確かに、、、。でもスポーツってそういうの関係ないよね。
始めちゃえば夢中になると思うし。
「そんな質問があるから言わなかった。面倒臭いからね」
な、なるほど…。
「まぁ、私達で良かったんじゃない?
他の人達に尚斗が言いふらしてたら、騒ぎになってるわよ」
「確かに」
もう一度、尚斗を睨む秋君。
「わ、悪かったって」
「所で、梓は中学の時何やってたの?」
私にも話が振られた!?
「わ、私は…す、吹奏楽部。ピアノやってた…」
「なんか梓が演奏してるの想像できるかも」
「え?」
どういうこと?
しっくりくるかなぁ…?
「あずは凄かったのよ!コンクールとかいつもいい成績だったんだから!」
「雪ちゃんやめてよ、、、私はそんな」
恥ずかしい…。
「今度聞かせて?」
「!?」
「葉山攻めるね〜」