クールな弁護士の一途な熱情



それから私たちは、食材を買って静のマンションへ行き、料理をして食事を済ませた。



その間も静は終始嬉しそうで、元々笑顔の多い彼ではあったけど、付き合い始めてからますます笑顔を見ることが増えた気がする。

それくらい、この時間を楽しんでくれてるってことかな。

そう思うとに口元がにやけそうになるのを堪えて、私は夕食後にキッチンで食器洗いをしていた。



そこへ、お風呂から出た静が姿を現した。



「果穂ー、お風呂あいたよ」

「うん。これ片付けたら入るね」



シンクの中の食器はあと少し。これだけ片付けてしまおうと泡を流していると、近づいてきた静は後ろからぎゅっと抱きしめる。



「まだ洗い物中なんですけど」

「ちょっとだけ」



耳元でささやく、甘えるような声がちょっとかわいい。

思わずキュンとしていると、静は顔を近づけて、私の頬やひたいにちゅ、とキスをする。



「果穂明日休みって言ってたし、今日泊まって行くでしょ?」

「そのつもりだけど……あ、でも静は明日仕事って言ってなかった?」

「うん、仕事。でも大丈夫」



言いながら唇にキスをして、静はそっとひたいを合わせた。


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