クールな弁護士の一途な熱情



「明日、俺が仕事終わったらデートしよっか」

「デート?」

「俺日曜からクリスマスもずっと仕事入っちゃってて一緒に過ごせないからさ」



そっか、年末までスケジュールびっしりで忙しいって言ってたもんね。

けど、その忙しさの中でもこうして過ごす時間を作ってくれているんだ。

本当はゆっくり休みたいかもしれないのに、私を寂しくさせまいと気遣ってくれるのが見て取れる。



小さく頷いた私に、静は再びキスをする。

身体中を熱くするような、深いキスに、何度も溺れそうになる。



『結婚』なんてまだ話題に出なくとも、今、こうしてふたりでいられる幸せがあればそれでいい。

それだけで、いい。




< 188 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop