暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
「森野さ~んっ」


吉岡さんだ・・


『あ、どうも・・』


「いよいよですね」


『そうですね』


だめだ。
会話が続かない。

この制服の前では
どーしても負けてしまう。


「お互い、がんばりましょうね。
 じゃ、また、あとで。」


『はい』


星城二高の制服が
直射日光のように照りつけて、
まぶしすぎて、
思わず私は手をかざし、
影を作って見送った。


・・負けたく、ないっ!


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