暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
「好きな人が」
と、また言ってから

私をじっと
見つめる。





『ダメッ!』



私は慌てて暁くんの口を
両手でふさいだ。


「んぐっ・・!」


『それ以上言っちゃダメ!
 それ以上言ったら…
 私…私…』



暁くんは、ふっと優しく微笑み
グイッと力強く抱きしめてきた。



『なっ!』

「何も言ってない」



そうだけど!
そうだけどっ!!

でも
こーゆーことじゃなくてっ
こーゆーっ・・・



顔が赤くなる。
体が熱くなる。

そして
自然と手が伸びて
暁くんの背中を
ぎゅっと掴んでいた。





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