暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
「ど・・して・・ですか」


『今、私、限界。
 本気でこられたら
 恥ずかしすぎて
 死んじゃう』


「それは、困ります。
 でも」


メガネ暁くんは
ぎゅっと抱きしめ返し


「でも、次は、本気でいきます」


と、キラッと目を輝かせ
笑った。



「森野さん」


『ハイ?』


「来年も、一緒にお祭り行きましょう。
 そして、来年こそは
 ガチャおみくじやりましょう」



『うんっ!』




2人で見上げた夜空には
雲の切れ間から
細い、細い三日月が
見えていた。
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