暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
「知ってます!
 進藤君、でしょ?」


「あ、はい」


「私、同じ中学で
 長倉の友だちです」


「そうですか・・」



暁くんが、私のほうをチラっと見る。

私はうつむいたまま
ついムキになってしまった
自分を悔やみ、ぎゅっと
手を握りしめていた。


「では、森野さんに話があるので
 これで失礼します」


「ああ・・はい・・」


「森野さん、行きましょう」


コクリ、とうなづく私。
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