暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
『全然、大丈夫じゃなかった!
 ブラックな私が丸見えだった!
 吉岡さんは、好意で言ってくれた
 だけなのに
 なのに私、ひがんでばかりで・・』



うっ・・と
涙で声がつまる。

泣きたくないのに。

こんなことで
泣いたりしたくないのに。




暁くんがそばにいると

私は弱虫になる・・



「きっといつか
 ブラックな気持ちも消えてなくなります。
 それまでは、僕が受け止めるから。
 だからもう、泣かないでください」


ぐすんっ・・

涙声が、もれる。



「そうやって、
 悔やむことができる森野さんは
 素晴らしい人です」


『ひっく・・
 暁くん、私を甘やかさないでよ・・
 ひっく・・』


「僕はいいんです。
 彼氏ですから」


『ううっ・・』



なんなの、この人!
やっぱり
私をドキドキさせる
天才じゃないのっ・・!
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