暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
暁くんの場合は足の長さではなく

胸囲を正確に計りたかった。



メジャーをぐるっと背中に回す。



ふと見上げると

5cmよりも近くに

暁くんの顔があった。



『っ!』


「っ!!」


お互いに目が合って
慌てて逸らす。


「うっわー。ココネったら
 セクハラじゃん」


『セクハラって!』


「サイズを計るふりして
 接近しちゃうとか。
 進藤、訴えていいよ」


うふふ、と
智花、完全に面白がってる!


『智花、真剣なんだから
 からかわないでよっ』


「はいはい。
 私、バスの時間だから
 行くねー。
 ばいばーい」


『え、ちょ、智花っ~』


にやにやしながら教室を
出て行く智花。


私はすぐにメジャーを引っ込め、
ノートにサイズを書き残した。

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