暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
「どうしますか?
 僕から描きますか?」


『うん、そうしよう』


「はい」と答えると
暁くんは私の顔をじーっと見つめた。



シャッ シャッ と、鉛筆を滑らす音が聞こえる。

細く長い指。

左手で、迷うことなく

どんどんと線が引かれていく。



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