暁くんがメガネを外したら・・  【完結】
『ごめんなさいっ』



離れようとしたけど

暁くんの腕が私を逃さない。



「森野さんは、悪くない」



暁くんの低い声が、心臓に響く。


「森野さんは、悪くない。
 受験がうまくいかなかったことも
 星城二高の人に
 良い感情を抱けなかったことも
 森野さんが悪いわけじゃない」


心臓が・・・ドキドキする・・



「人が持つ
 当たり前の感情です」



心臓に響いた声が

ココロにじわじわと広がっていく。 

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