6月、恋の終わり。
さっそく四人で歩き始めると、満開の紫陽花が私達を出迎える。


「わあー、すっごく綺麗…!ねえ見て!いっぱい咲いてるよ!」

「紫織はしゃぎすぎ。声でかい」

「だってー!」

翔に注意されて少し恥ずかしい気持ちになるも、そんなことより感動の方が大きくて。

青、紫、ピンク、白…沢山の紫陽花が辺り一面を彩っている。


「ほんと綺麗だなぁ」

「うん」

勇一くんの言葉に、笑顔で答えるあかりちゃん。

しばらく歩くと、紫陽花ソフトという看板が目に入り、私達は立ち止まった。
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