6月、恋の終わり。
っ!慌てて視線を他に向ける。

ダメだー…なんか調子狂う。


戻って来るとすぐ、勇一くんが口を開いた。

「なんか喉渇くなぁー。そうだ、ちょっと二人で買ってきてよ」

と、翔とあかりちゃんに声をかける。


そのまま二人、歩き出して行ってしまった。

勇一くんと二人になってしまい、なんとなく気まずい…。



…………。



どうしよ、なんか話した方がいいかな。

というか、なんで二人に頼んだんだろ?
みんなで買いに行けばいいのに…。

沈黙って苦手…。


そんなことを考えていると、

「あいつ、緊張してるなぁ」

「えっ?」

勇一くんの呟きに思わず反応する。

緊張って?
< 20 / 31 >

この作品をシェア

pagetop