6月、恋の終わり。
青、紫、ピンク、白…

咲き誇る紫陽花の中を、一気に走り抜ける。


「はぁ…はぁ…」

しばらくすると、私は立ち止まった。


息が、苦しい…。
ゆっくりと、呼吸を整える。



……………。



…勝手に舞い上がって、バカみたいだなぁ。

ダブルデートだって、浮かれて…。


ずっと、いつも隣にいるのは私って勝手に思ってた…。

一番仲良しな自信があった。


翔に好きな人がいるなんて、知りもしないで。

ずっと、ずっと…好きだった。

今だって…。
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