6月、恋の終わり。
と、次の瞬間。

ポツリと頬に冷たいものが当たった。


……雨だ。


空を見上げると、さっきまで青空だった空が、いつの間にか灰色に変わっていた。


ポツ…ポツ…


次第に雨が強まる。


「…っ」

気付くと涙が流れていた。

あれ?なんで…。

…ダメだ。



私、どうしたらいいのかな…?



わかんないよ…。


しとしとと降る雨はとても優しくて、私の涙を隠してくれた。
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