6月、恋の終わり。
恋の終わり
ーーー
ーー


あれから月日が経ち、今日は紫陽花まつり最終日。


「綺麗…」

私は一人、またこの場所へ来ていた。


ゆっくりと歩きながら、紫陽花を眺める。

あの日のことが大昔に思えるくらい、なんだか懐かしい。


…………。


翔とは相変わらず。
いつも通りに接しているけど、前みたいに心から笑えなくて。

確実にあの頃とは変わってしまった。


翔の心の中には…あの子がいるから。

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