6月、恋の終わり。
そんなある日のこと。


「紫陽花まつり?」

「そっ!今週末、行かね?」

突然の翔からの誘いに、ビックリして固まってしまう。


「もしかして予定ある?」

「えっ…ううん!大丈夫!行く!」

私が慌てて答えると、不安げだった翔の表情が笑顔に変わる。


嬉しい…!
翔が誘ってくれた!

休日に二人きりでどこかへ遊びに行くなんて、今までなかったから…。

すっごく嬉しい!


だって…

これって、もしかして…もしかしなくても、デートだよね…?

胸がトクンと高鳴る。
< 3 / 31 >

この作品をシェア

pagetop