恋するリゾート

             
        それから 信君・・・・・勘違いしてるよ

        ゆう君はただのクラスメートだよ・・・・・」


       「でも お前が姿消す前 

         公園で 抱き合っていただろう 」

       「抱き合ってた???????

        あ! 何で 知っているの???

        のぞいてたの?」

        「違うよ 」

         膨れたような照れたような表情で

         足元を見る信
     
        「 あの時ゆう君に好きだって抱きしめられて


          ・・・・・・・・・・・でも 断ったんだよ

          つぐみは そんな信を覗き込み

          からかうような口調で

          ・・・・もしかして やいてた??? 」

      ニッコリと 微笑む

     「やくか!!!ただ 学園祭でつかう 写真を撮るのに 

      樹があの公園に 行こうって言うから・・・ 

      たまたま 目に入ったんだ・・・・」

      つぐみは  からかうように

     「公園なんて 何処でもあるじゃん 

      わざわざ付属の近くに来なくても・・・」

     


      (確かに あそこに行けば 婚約解消して 

       会うすべもないつぐみに
  
       偶然会えるかもって 思ってたのに 

       あんなの見るなんて ・・・)

       そんな 気持ちを隠すように

       強めの口調で

      「何処の公園行ったって 勝手だろう」

       信は つぐみの目を見て反論する


       「そりゃそうだけど・・・・・・

        つぐみは 強い口調で
   
        まけるもんかと

        信君だって キスしてたじゃん」

        思い出したかのように つぐみの頬が膨らむ


     「誰のこと言ってる???」

     「そんなに 思い出せないほど いるわけ?


      シン君最低///

      忘れられないほど好きな子いるのに何で?????」

     
      信は 観念したように

     「忘れられない子を 忘れるぐらい 

       好きになれる子を探してたんだよ・・・

       なあ 何で 黙って消えたんだ 

       彼氏にだけは居場所知らせてたのか?」


     シンが 床を見たまま 

     抑揚のない声でつぐみに問いかけてきた



     つぐみの胸は ギュッと 痛くなる


      ・・・・・やっぱり・・・・・

 

   
     

      





























 











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