トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
事件は映画館の前に到着したときに起こった。
「私、やっぱり映画は無理」
到着前にしばらくスマホをいじっていた薫子が唐突にそう切り出した。
「は……?ちょっ、無理って何?」
彩乃が顔を引きつらせる。
「だから、無理。私、もう帰るから」
「な、なんでよ、急に!理由は?」
「私がよく行く美容室、すごい人気で予約がなかなか取れないの」
「それが映画となんか関係ある?」
エレナも不機嫌そうに尋ねる。
「今、予約に空きがでたの。それでカットの予約が取れたから行かないと」
「ちょっと待ってよ!あたし達と映画に行く約束でしょ?もう電子チケットも取ったしお金も払っちゃったんだから!」
彩乃が声を荒げる。
「私、やっぱり映画は無理」
到着前にしばらくスマホをいじっていた薫子が唐突にそう切り出した。
「は……?ちょっ、無理って何?」
彩乃が顔を引きつらせる。
「だから、無理。私、もう帰るから」
「な、なんでよ、急に!理由は?」
「私がよく行く美容室、すごい人気で予約がなかなか取れないの」
「それが映画となんか関係ある?」
エレナも不機嫌そうに尋ねる。
「今、予約に空きがでたの。それでカットの予約が取れたから行かないと」
「ちょっと待ってよ!あたし達と映画に行く約束でしょ?もう電子チケットも取ったしお金も払っちゃったんだから!」
彩乃が声を荒げる。