トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
【michi:突然フォローすみません。さりさん、大丈夫ですか?】

【さり:フォローありがとうございます!あたしもフォローしました♪愚痴アカですが良ければ仲良くして下さい!】

さりとは名前の梨沙を逆から言い換えたハンドルネームだ。

適当につけた名前だけれど、すっかりその名前が自分の中で定着してしまっている。

michiは高校1年生であたしの一つ年下だと教えてくれた。

フォローした理由はあたしが愚痴をこぼしていたKのような人間が自分の周りにもいるからということだった。

【michi:こちらこそよろしくお願いします。Kのような人間がそばにいると、自分が壊れてしまいます。もちろん、その人だけでなく周りの人間も人間関係もすべて滅茶苦茶にされてしまう】

【さり:そうだよね。あたしも友達との関係が壊されそうになってる。michiちゃんは大丈夫?】

【michi:私はもう学校へ行けなくなってしまいました。家から出ることもできず今は引きこもりです】

【さり:そうなんだ……。可哀想に。大丈夫?】

会ったこともないmichiに同情してしまう。

薫子のような人間のせいで学校へ行けなくなってしまうなんて……。
< 114 / 221 >

この作品をシェア

pagetop