トモダチ地獄～狂気の仲良しごっこ～
「あー、お腹いっぱい！ごちそうさまでした～！」

高級ホテルの一室で食事を済ませる。

たけちゃんとは食事を共にするだけの関係。

それ以上でもそれ以下でもない。

たけちゃんは若い子と二人っきりで楽しく食事をしたいという貴重な人間だ。

時にはお小遣いをくれたり、欲しい物を買ってくれたりする。

いつだって優しくてやわらかい笑みであたしを包み込んでくれる。

まるで本当のパパみたいに。

今のあたしにとってたけちゃんはなくてならない存在だ。

「それで、今日学校はどうしたんだい？」

たけちゃんの言葉にあたしは肩にかけたバッグをベッドに下ろした。

「聞いてくれる？あたしのクラスにとんでもない子がいるの。その子ね――」

あたしは今まであった薫子とのいさかいやどれだけ薫子が異常か話した。
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