トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
あたしの話を黙って聞いていたたけちゃんは少し考えた後、こういった。
「フレネミーじゃないか?」
「なにそれ?」
「友達の振りをした敵」
「え?」
英語でフレンドが友達でエネミーが敵。
その造語がフレネミーだとたけちゃんは教えてくれた。
早速スマホで調べてみると、確かに薫子の特徴に一致する。
「あぁ~!あり得るかも」
「俺の同僚にもいたんだ。あることないこと他の同僚や上司に言いふらして俺の仕事の足を引っ張った」
「マジで?最悪だね。たけちゃん、大丈夫だったの?」
「いや、ダメだよ。結局転職する羽目になって今の会社に入ったんだ。今は結果オーライだけど当時は精神的に相当やられたよ。いまだにそいつがどんどん出世して幸せそうに暮らしてるって話を知り合いに聞くたびに怒りで頭がおかしくなりそうになるよ」
「そうなんだ……」
「そのとき、相当なストレスで円形脱毛症になっちゃってね。ほら、ここの部分薄いだろう?」
たけちゃんが指で示した頭頂部は確かに他よりも若干毛の量が少ない気がする。
「フレネミーじゃないか?」
「なにそれ?」
「友達の振りをした敵」
「え?」
英語でフレンドが友達でエネミーが敵。
その造語がフレネミーだとたけちゃんは教えてくれた。
早速スマホで調べてみると、確かに薫子の特徴に一致する。
「あぁ~!あり得るかも」
「俺の同僚にもいたんだ。あることないこと他の同僚や上司に言いふらして俺の仕事の足を引っ張った」
「マジで?最悪だね。たけちゃん、大丈夫だったの?」
「いや、ダメだよ。結局転職する羽目になって今の会社に入ったんだ。今は結果オーライだけど当時は精神的に相当やられたよ。いまだにそいつがどんどん出世して幸せそうに暮らしてるって話を知り合いに聞くたびに怒りで頭がおかしくなりそうになるよ」
「そうなんだ……」
「そのとき、相当なストレスで円形脱毛症になっちゃってね。ほら、ここの部分薄いだろう?」
たけちゃんが指で示した頭頂部は確かに他よりも若干毛の量が少ない気がする。