トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「ハァ……」

昨日のことが気がかりであまり眠れなかった。

学校に着いた足で職員室へ向かい昨日の出来事を担任に話した。

こっぴどく怒られたものの今回は薫子の意向もあり、謹慎処分などにはならないと言われた。

『一方的に暴力を振るわれたのに、あなたのことを許すって言ってくれたのよ。葛生さんにきちんと謝らないとダメよ』

担任は非難の目をあたしに向けた。

トボトボと歩いて教室を目指す。

どうして薫子はあたしを許すなんて言ったんだろう。
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