トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
ううん、どちらかではなく二人かもしれない。
あたしが帰ったあと、二人で口裏を合わせて薫子に連絡をしたのかもしれない。
昨日映画代を払わなかったというだけでここまでするなんて。
親友だって思ってたのに。裏切るなんて……ひどすぎる。
『……っ……マジ、酷い!!』
顔をあげた瞬間、涙が溢れた。
あたしの声は二人への憎悪に燃えていた。
教室に入ると、どこからともなく聞こえた「ほらっ、来たよ」という声を合図にクラスメイト達の冷たい視線が一斉に突き刺さった。
「あんな暴力振るっておいてよく平気な顔で学校来られるよね~」
「だよねぇ」
ヒソヒソ声で話すクラスメイト達を横目に自分の席に腰を下ろす。
何も知らないくせに勝手なこと言わないでよ。
心の中で毒を吐く。
まだ梨沙と彩乃は来ていない。
昨日二人から何度か電話とメッセージが届いていたものの、全て無視して未読スルーした。
でもずっとこのままというわけにもいかない。
もしも今日謝ってきたら許そうか。
そんなことを考えていると、ふと机の中から何かがはみ出していることに気が付いた。
紙のようなもの。見覚えのないそれを指でつまんで引っ張り出した瞬間、呼吸が止まりそうになった。
「なにこれ……」
思わずそれをぐしゃぐしゃに丸めてに制服のスカートに押し込む。
あたしが帰ったあと、二人で口裏を合わせて薫子に連絡をしたのかもしれない。
昨日映画代を払わなかったというだけでここまでするなんて。
親友だって思ってたのに。裏切るなんて……ひどすぎる。
『……っ……マジ、酷い!!』
顔をあげた瞬間、涙が溢れた。
あたしの声は二人への憎悪に燃えていた。
教室に入ると、どこからともなく聞こえた「ほらっ、来たよ」という声を合図にクラスメイト達の冷たい視線が一斉に突き刺さった。
「あんな暴力振るっておいてよく平気な顔で学校来られるよね~」
「だよねぇ」
ヒソヒソ声で話すクラスメイト達を横目に自分の席に腰を下ろす。
何も知らないくせに勝手なこと言わないでよ。
心の中で毒を吐く。
まだ梨沙と彩乃は来ていない。
昨日二人から何度か電話とメッセージが届いていたものの、全て無視して未読スルーした。
でもずっとこのままというわけにもいかない。
もしも今日謝ってきたら許そうか。
そんなことを考えていると、ふと机の中から何かがはみ出していることに気が付いた。
紙のようなもの。見覚えのないそれを指でつまんで引っ張り出した瞬間、呼吸が止まりそうになった。
「なにこれ……」
思わずそれをぐしゃぐしゃに丸めてに制服のスカートに押し込む。