トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「そうよね。普通、そういう反応になるよね」

薫子はふっと笑みを浮かべると、あたしに視線を向けた。

この子……もしかして。

あたかもあたしがやっていることを知っているかのような口ぶり。

挑発されている、と気付いた瞬間、タイミングよく予鈴が鳴った。

「じゃあ、またあとで」

「う、うん」

そう言って自分の席に戻っていく梨沙と彩乃に引きつった笑みを浮かべる。

そんなあたしのことを薫子は悠然と見下ろしていた。
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