トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
ついに口の中に小虫が飛び込んできた。
「うぅ……くっ……!」
必死に小虫を吐き出しているあたしの耳元に薫子はそっと耳を近付けた。
薫子の吐息交じりの声にゾッとして全身が粟立つ。
「大丈夫。パパ活のことは二人にもクラスメイトにも黙っていてあげる。そのかわりもう二度と私に逆らったりしないこと。今日のことも誰にも言わないでね。それと、梨沙と親友もやめて。ねっ、簡単なことでしょう?」
「あたしにこんなことすんのも、梨沙と親友になりたかったから……。そうなの!?」
「そうといえば、そうね。でもね、梨沙と私は親友になる運命なの。梨沙の親友は一人で十分だもの」
「梨沙はアンタと親友になることなんて望んでない!」
「それを決めるのはエレナじゃないわ。私と梨沙の友情にいちいち口を挟まないでもらえるかしら」
薫子は吐き捨てるように言うと、あたしの髪から手を離した。
「うぅ……くっ……!」
必死に小虫を吐き出しているあたしの耳元に薫子はそっと耳を近付けた。
薫子の吐息交じりの声にゾッとして全身が粟立つ。
「大丈夫。パパ活のことは二人にもクラスメイトにも黙っていてあげる。そのかわりもう二度と私に逆らったりしないこと。今日のことも誰にも言わないでね。それと、梨沙と親友もやめて。ねっ、簡単なことでしょう?」
「あたしにこんなことすんのも、梨沙と親友になりたかったから……。そうなの!?」
「そうといえば、そうね。でもね、梨沙と私は親友になる運命なの。梨沙の親友は一人で十分だもの」
「梨沙はアンタと親友になることなんて望んでない!」
「それを決めるのはエレナじゃないわ。私と梨沙の友情にいちいち口を挟まないでもらえるかしら」
薫子は吐き捨てるように言うと、あたしの髪から手を離した。