トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
昨日の夕方、部活終わりに薫子が近付いてきた。
「大事な話があるの。ここじゃ周りの目があるから、場所替えてもいいかしら?」
「あたしは話すことないんだけど」
冷たく突き放すと、
「エレナに聞いたの。彩乃の中学時代の話」
その言葉にあたしは言葉を失った。
誰にもいえない秘密。それがあたしにもあった。
絶対に知られてはいけないこと。
「わかった」
必死に平常心を装って答えたものの、声はわずかに震えていた。
薫子の後をついていく。裏庭に着くと、薫子はあたしの目をまっすぐ見つめていった。
「中学時代、彩乃……後輩のバレー部員を心の病にさせて不登校にさせてるって本当?」
ひゅっと喉の奥が詰まった気がした。
どうしてそれを。誰にも言えずずっと隠し続けてきた秘密を……?
「その顔、やっぱりそうなんだね」
「エレナが言ってたの……?」
「そうよ。エレナの中学時代の友達が教えてくれたみたい。彩乃ってばどうしてそんな幼稚なことしたのよ。エレナ、彩乃のこと幻滅したって言ってたもの」
「幻滅した……?」
「それはそうでしょ。後輩イジメっていうことでしょ?それにね、エレナこうも言ってたわ。彩乃って自分のこと才能があるって勘違いして偉そうにしてるけど、そこまでの実力はないって。身長だってあまり高くないし、バレーをする上で不利になるって」
顔がみるみるうちに硬直していくのが分かった。
エレナが放ったというその言葉はあたしが今一番気にしていることだったから。
「大事な話があるの。ここじゃ周りの目があるから、場所替えてもいいかしら?」
「あたしは話すことないんだけど」
冷たく突き放すと、
「エレナに聞いたの。彩乃の中学時代の話」
その言葉にあたしは言葉を失った。
誰にもいえない秘密。それがあたしにもあった。
絶対に知られてはいけないこと。
「わかった」
必死に平常心を装って答えたものの、声はわずかに震えていた。
薫子の後をついていく。裏庭に着くと、薫子はあたしの目をまっすぐ見つめていった。
「中学時代、彩乃……後輩のバレー部員を心の病にさせて不登校にさせてるって本当?」
ひゅっと喉の奥が詰まった気がした。
どうしてそれを。誰にも言えずずっと隠し続けてきた秘密を……?
「その顔、やっぱりそうなんだね」
「エレナが言ってたの……?」
「そうよ。エレナの中学時代の友達が教えてくれたみたい。彩乃ってばどうしてそんな幼稚なことしたのよ。エレナ、彩乃のこと幻滅したって言ってたもの」
「幻滅した……?」
「それはそうでしょ。後輩イジメっていうことでしょ?それにね、エレナこうも言ってたわ。彩乃って自分のこと才能があるって勘違いして偉そうにしてるけど、そこまでの実力はないって。身長だってあまり高くないし、バレーをする上で不利になるって」
顔がみるみるうちに硬直していくのが分かった。
エレナが放ったというその言葉はあたしが今一番気にしていることだったから。