トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「どうして電源を切ってこんなところにいるの?」
「お、お母さん……」
慌てて立ち上がりスマホをポケットに押し込むと同時に左頬に母の手のひらが飛んできた。
パシンッという乾いた音の後に訪れたじんわりとした痛みに母に殴られたことを悟る。
「どうしてレギュラーから外れたことを黙っていたの。一体どうして?」
「それは……」
情けなく手が小刻みに震える。
どうして母はあたしの居場所がここだと気付いたんだろう。
一体、どうして……?
「あの……お母さん、今回のことはごめんなさい……。でも、次は……必ずレギュラーをとります。もっともっとたくさん練習をして、それで……」
「もっともっと?どの口が言うの?」
「え?」
「映画を観に行ったりする時間はあるくせに。その時間も練習にあてたらよかったんじゃないの?レギュラーを外されるなんて信じられないわ」
「どうしてそれを……」
「あなたの行動は全て監視しているの。そうしないと、すぐに今みたいにサボるでしょ?」
ハッとした。もしかしたら、母はあたしのスマホにGPSを仕込んでいたのかもしれない。
だから、スマホの電源をオンにしたことであたしの位置情報を知りここへやってきた……?
まさか、そんなことまでされていたなんて。そこまで監視されていたなんて。
絶句しているあたしに母は続ける。
「それだけじゃない、これはどういうこと!?どうして敵なんて作ったの!?」
母はそう言うとポケットから取り出した一枚の紙をあたしにかざした。
それはさっき梨沙が写真で送ってきた怪文書だった。
「うちの家だけじゃなくご近所にも入っていたらしいわ。あなた、一体なにしたの!?」
「あっ、そ、それは……」
もう言い逃れることはできなかった。
「ごめんなさい……。あたし、後輩をイジメた……。でも、それは悪意とかそんなんじゃなくてプレッシャーに耐えられなくて。それで……」
「言い訳なんてするんじゃない!!」
ぴしゃりと言い放った後、母はあたしの手首をギュッと掴んだ。
「お、お母さん……」
慌てて立ち上がりスマホをポケットに押し込むと同時に左頬に母の手のひらが飛んできた。
パシンッという乾いた音の後に訪れたじんわりとした痛みに母に殴られたことを悟る。
「どうしてレギュラーから外れたことを黙っていたの。一体どうして?」
「それは……」
情けなく手が小刻みに震える。
どうして母はあたしの居場所がここだと気付いたんだろう。
一体、どうして……?
「あの……お母さん、今回のことはごめんなさい……。でも、次は……必ずレギュラーをとります。もっともっとたくさん練習をして、それで……」
「もっともっと?どの口が言うの?」
「え?」
「映画を観に行ったりする時間はあるくせに。その時間も練習にあてたらよかったんじゃないの?レギュラーを外されるなんて信じられないわ」
「どうしてそれを……」
「あなたの行動は全て監視しているの。そうしないと、すぐに今みたいにサボるでしょ?」
ハッとした。もしかしたら、母はあたしのスマホにGPSを仕込んでいたのかもしれない。
だから、スマホの電源をオンにしたことであたしの位置情報を知りここへやってきた……?
まさか、そんなことまでされていたなんて。そこまで監視されていたなんて。
絶句しているあたしに母は続ける。
「それだけじゃない、これはどういうこと!?どうして敵なんて作ったの!?」
母はそう言うとポケットから取り出した一枚の紙をあたしにかざした。
それはさっき梨沙が写真で送ってきた怪文書だった。
「うちの家だけじゃなくご近所にも入っていたらしいわ。あなた、一体なにしたの!?」
「あっ、そ、それは……」
もう言い逃れることはできなかった。
「ごめんなさい……。あたし、後輩をイジメた……。でも、それは悪意とかそんなんじゃなくてプレッシャーに耐えられなくて。それで……」
「言い訳なんてするんじゃない!!」
ぴしゃりと言い放った後、母はあたしの手首をギュッと掴んだ。