トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「も、もしもし!?救急車をお願いします!!えっと、場所は……――」
必死の思いで救急車を呼ぶ。
持っていたタオルで押さえても、母の頭から溢れる血は一向に止まらない。
「お母さん……しっかりして!もうすぐ救急車が来るから……!!」
あたしは混乱しながらも必死に高ぶる自分の気持ちを落ち着かせようとした。
意識のない母の顔面から徐々に血の気が引いていく。
なにか……。何か出血を止める方法は……。
放りだしていたスマホを手に取り止血方法を調べようとしたとき、いつの間にか届いていた梨沙からのメッセージを誤って開いてしまった。
今は梨沙のメッセージなんか確認している場合ではない。
分かっていても、視界に飛び込んできた文字を目で追ってしまった。
そこにはこう記されていた。
【梨沙:彩乃のこと見損なったよ】
そのメッセージに顔が引きつる。
これ、本当に梨沙が送ってきたの……?
【梨沙:イジメなんて最低な行為をする彩乃とはもう親友ではいられません】
【梨沙:ホント最低】
【梨沙:そんな酷いことをする人だなんて思ってなかった】
【梨沙:もう連絡とるのやめよう】
【梨沙:イジメは犯罪と同等だと思う】
【梨沙:彩乃は犯罪者だよ】
一方的なメッセージの連打に「なにこれ……」思わず声が漏れた。
なんか……薫子みたい。
薫子が梨沙のスマホを乗っ取ってメッセージを送りつけているのかもしれない。
そのとき、遠くの方で救急車のサイレンが鳴った。
「お、お母さん!あと少しで救急車が来るから!もう少しだけ頑張って!」
必死に母を励ましていると、足元に落ちたスマホが震えた。
返信をしていないにも関わらず再び梨沙がメッセージを送りつけてきたようだ。
必死の思いで救急車を呼ぶ。
持っていたタオルで押さえても、母の頭から溢れる血は一向に止まらない。
「お母さん……しっかりして!もうすぐ救急車が来るから……!!」
あたしは混乱しながらも必死に高ぶる自分の気持ちを落ち着かせようとした。
意識のない母の顔面から徐々に血の気が引いていく。
なにか……。何か出血を止める方法は……。
放りだしていたスマホを手に取り止血方法を調べようとしたとき、いつの間にか届いていた梨沙からのメッセージを誤って開いてしまった。
今は梨沙のメッセージなんか確認している場合ではない。
分かっていても、視界に飛び込んできた文字を目で追ってしまった。
そこにはこう記されていた。
【梨沙:彩乃のこと見損なったよ】
そのメッセージに顔が引きつる。
これ、本当に梨沙が送ってきたの……?
【梨沙:イジメなんて最低な行為をする彩乃とはもう親友ではいられません】
【梨沙:ホント最低】
【梨沙:そんな酷いことをする人だなんて思ってなかった】
【梨沙:もう連絡とるのやめよう】
【梨沙:イジメは犯罪と同等だと思う】
【梨沙:彩乃は犯罪者だよ】
一方的なメッセージの連打に「なにこれ……」思わず声が漏れた。
なんか……薫子みたい。
薫子が梨沙のスマホを乗っ取ってメッセージを送りつけているのかもしれない。
そのとき、遠くの方で救急車のサイレンが鳴った。
「お、お母さん!あと少しで救急車が来るから!もう少しだけ頑張って!」
必死に母を励ましていると、足元に落ちたスマホが震えた。
返信をしていないにも関わらず再び梨沙がメッセージを送りつけてきたようだ。