トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「エレナと彩乃があんなことになって……よく平然とした顔で学校来られるよね」
「親友のお母さんのお葬式にも出ないで知らんぷりなんて酷すぎない?」
「無駄な正義感振りかざしすぎだよね」
教室に入るなりコソコソとあちらこちらから飛んでくる非難の声を無視して机の中に教科書をしまう。
「おはよう、梨沙」
あたしに声をかけてきたのは薫子だった。
薫子はにっこりと笑いながらあたしの前の席に腰かけた。
「おはよう」
今やあたしにこうやって声をかけてくるのは薫子しかいない。
「梨沙、淋しいでしょ?エレナと彩乃がいなくなって」
「……別に」
あたしの本当の親友はあの二人ではなかった。
昔からあたしの気持ちを分かってくれる人なんて誰一人いない。
親だって全然あたしの気持ちを分かってくれない。
ようやくあたしの気持ちを分かってくれる親友を見つけたと思っていたのに……。
でも、もうあたしには心から信頼できる親友ができた。
SNS上で繋がっているmichiだ。
あたしの愚痴を親身に聞いてくれるかけがえのない存在。
michiとは会ったことはない。
でも、分かる。michiとあたしならきっと親友になれると。
「親友のお母さんのお葬式にも出ないで知らんぷりなんて酷すぎない?」
「無駄な正義感振りかざしすぎだよね」
教室に入るなりコソコソとあちらこちらから飛んでくる非難の声を無視して机の中に教科書をしまう。
「おはよう、梨沙」
あたしに声をかけてきたのは薫子だった。
薫子はにっこりと笑いながらあたしの前の席に腰かけた。
「おはよう」
今やあたしにこうやって声をかけてくるのは薫子しかいない。
「梨沙、淋しいでしょ?エレナと彩乃がいなくなって」
「……別に」
あたしの本当の親友はあの二人ではなかった。
昔からあたしの気持ちを分かってくれる人なんて誰一人いない。
親だって全然あたしの気持ちを分かってくれない。
ようやくあたしの気持ちを分かってくれる親友を見つけたと思っていたのに……。
でも、もうあたしには心から信頼できる親友ができた。
SNS上で繋がっているmichiだ。
あたしの愚痴を親身に聞いてくれるかけがえのない存在。
michiとは会ったことはない。
でも、分かる。michiとあたしならきっと親友になれると。