トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
あたしはスマホを取り出して画面をタップした。
あたしとmichiはSNS上のやりとりを越え、リアルでも繋がるようになった。
メッセージのIDを交換し、毎日何回もやり取りをしている
【おはよう。今日もいい天気!一日頑張ろうね】
【michi:おはようございます!本当にいい天気ですね。頑張りましょう!】
この子はあたしの話を親身になって聞き、理解しようとしてくれる。
年下だけどあたしのことを丸ごと包み込んでくれるようなおおらかさがある。
「ねぇ、梨沙」
薫子が何やら話しかけてきた。あたしは無視を決め込んでスマホ画面から目を反らさない。
もう我慢することは辞めた。
エレナと彩乃といた時はこの自己中心的で傲慢でとんでもないモンスターのような薫子に気を遣っていたけど、もう気を遣う必要など一切ない。
高校に入学してからは偽の杉原梨沙を演じていた。
だけど、薬も医者ももうあたしにとっては不必要でしかない。
あたしは誰にも気を遣わず、自由に生きる。だって、それがあたし……本当の杉原梨沙だから。
あたしとmichiはSNS上のやりとりを越え、リアルでも繋がるようになった。
メッセージのIDを交換し、毎日何回もやり取りをしている
【おはよう。今日もいい天気!一日頑張ろうね】
【michi:おはようございます!本当にいい天気ですね。頑張りましょう!】
この子はあたしの話を親身になって聞き、理解しようとしてくれる。
年下だけどあたしのことを丸ごと包み込んでくれるようなおおらかさがある。
「ねぇ、梨沙」
薫子が何やら話しかけてきた。あたしは無視を決め込んでスマホ画面から目を反らさない。
もう我慢することは辞めた。
エレナと彩乃といた時はこの自己中心的で傲慢でとんでもないモンスターのような薫子に気を遣っていたけど、もう気を遣う必要など一切ない。
高校に入学してからは偽の杉原梨沙を演じていた。
だけど、薬も医者ももうあたしにとっては不必要でしかない。
あたしは誰にも気を遣わず、自由に生きる。だって、それがあたし……本当の杉原梨沙だから。