トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「あたしの予定を全部薫子に話す必要はないよね?悪いけど、今日はパフェを食べには行けないから」
苛立ちからほんの少しだけ冷たい言い方になってしまった。
薫子はあたしの言葉に唖然としたような表情を浮かべた。
「どうしてそんなひどいこというの……?」
「え?」
「梨沙は私が嫌いになっちゃったんだよね?だから、そんなひどいことを平気な顔で言えるの」
「違うよ!別に嫌いとかそういうんじゃなくて」
「どこが違うっていうの?私が傷付くようなことを平気な顔で言えるんだもの。それって私が嫌いって言うことでしょ?」
「だから――」
「私のことを嫌うのは勝手だけど、それを私の話を聞かずに一方的に言ってくるっていうことには納得できない。薄情者ね。親友に対してそんな態度ってないわよ」
「だから、そうじゃない!あたしの話を聞いて!!まくしたてるように一方的に言わないで!!!」
あたしの親友は薫子じゃない!!
薄情者だって言われる筋合いだってまったくない。
つい感情的になり声が大きくなってしまった。
あまりの怒りに肩で息をするあたしを薫子は冷めた目で見つめている。
心臓がドクドクと震えて、頭痛がしてくる。
脳内に体中の血が逆流してしまったような感覚。
どうやら冷静さを失ってしまっていたようだ。
『苛立ったときや気持ちが高ぶったときは深呼吸だよ。ゆっくり、深呼吸』
口から息を吸い込み、鼻から息を吐く。それを意識的に繰り返して気持ちを落ち着かせる。
「ちょ、ちょっと待って。落ち着いて話そう?」
あたしがそう提案すると、薫子はみるみるうちに顔を歪めた。
「お願いだから、そんなに大きな声で怒らないで!!梨沙……怖いよ……」
「な、なんで泣くの……?」
目に涙を溜めた薫子が自分の机の上のバッグをひったくるように掴んで走り出す。
あたしはただ呆然とその後ろ姿を目で追うことしかできない。
苛立ちからほんの少しだけ冷たい言い方になってしまった。
薫子はあたしの言葉に唖然としたような表情を浮かべた。
「どうしてそんなひどいこというの……?」
「え?」
「梨沙は私が嫌いになっちゃったんだよね?だから、そんなひどいことを平気な顔で言えるの」
「違うよ!別に嫌いとかそういうんじゃなくて」
「どこが違うっていうの?私が傷付くようなことを平気な顔で言えるんだもの。それって私が嫌いって言うことでしょ?」
「だから――」
「私のことを嫌うのは勝手だけど、それを私の話を聞かずに一方的に言ってくるっていうことには納得できない。薄情者ね。親友に対してそんな態度ってないわよ」
「だから、そうじゃない!あたしの話を聞いて!!まくしたてるように一方的に言わないで!!!」
あたしの親友は薫子じゃない!!
薄情者だって言われる筋合いだってまったくない。
つい感情的になり声が大きくなってしまった。
あまりの怒りに肩で息をするあたしを薫子は冷めた目で見つめている。
心臓がドクドクと震えて、頭痛がしてくる。
脳内に体中の血が逆流してしまったような感覚。
どうやら冷静さを失ってしまっていたようだ。
『苛立ったときや気持ちが高ぶったときは深呼吸だよ。ゆっくり、深呼吸』
口から息を吸い込み、鼻から息を吐く。それを意識的に繰り返して気持ちを落ち着かせる。
「ちょ、ちょっと待って。落ち着いて話そう?」
あたしがそう提案すると、薫子はみるみるうちに顔を歪めた。
「お願いだから、そんなに大きな声で怒らないで!!梨沙……怖いよ……」
「な、なんで泣くの……?」
目に涙を溜めた薫子が自分の机の上のバッグをひったくるように掴んで走り出す。
あたしはただ呆然とその後ろ姿を目で追うことしかできない。